書き・2001/06/16(1回クリア後)
銀色
シナリオ キャラ 音楽 システム、操作性 それ以外のなにか
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音楽/CD 音声/一部あり 修正ファイル/使用

プレイ日記(ネタバレあり)
 ストーリー、ゲーム性とか・・・
 どんな願いでも叶えることのできるという銀色の糸のお話です。
 5章までの章仕立てになっていて、それぞれの章で時代が違います。もちろん各章で主人公も違います。
 主人公は各章で違いますが、けどだからといってお話がバラバラというわけではなく、最後までクリアして みるとピッカリと収まっています。

 人を選ぶのではと思います。
 筆者は、1章がとても嫌でした。なんか嫌でした。
 『痛い』、『泣ける』という評判をよく聞くこのゲーム。確かにそんな感じもします。けど『イライラする』 という感じもするのではと思います。まあ人それぞれですけど。
 素直に物語を楽しめるというような方なら特に問題ないと思いますが・・・。

 曲とか・・・
 そこそこに良いです。ゲームの雰囲気にはかなり合っています。
 ゲーム中にはそれほど意識できないのですが、あとになって曲だけ聴いてみると実はかなり印象に残って いました。ゲームをしていた頃の雰囲気をググッと思い出させてくれます。
 『究極の1曲』というようなのがないのは残念です。
 (このレビューはCDで曲を聴きながら書いているのですが、その素直な感想は『あれ? なんだか やけに感動ですけど?』です。)

 システム、操作性とか・・・
 音声にはなぜか『英語モード』があります。
 ありますが・・・筆者は使っていないのでなんとも言えません。

 CG、音楽モードはあり。エッチシーン回想はありません。ゲーム中のメニューはカーソルを画面上に 持っていくと出て、右クリックででも出せます。『次の選択肢まで進む』はありますが『Ctrlキー早送り』 はありません。巻き戻しはありです。自動メッセージ送りというのもあります。
 これといって不便なところはありません。
 (ただし、修正ファイルを使わないとやけに重いらしいです)

 なんかいい場面、キャラとか・・・
 お気に入りキャラは夕奈さん。
 他にも良い娘はいますけど、もう他はどうでもいいのです。夕奈さん。あなたしかいません。
 この人、良すぎです。この人の視点でお話が進んでいるわけではないので実際になにを考えているのかは わかりませんが、きっとこの人はいい人に違いない。
 私としては、なんだか妹がやけに嫌でした。あと男の方も。
 ・・・・・。
 ・・・・・。
 ・・・・・。
 ・・・・・。
 この人の家族になってみたいです。(爆)


 





4/24(火)
 すでに半年近く過去のソフトなのですけど、でもとりあえず始めます。
 第一章です。
 このゲームは章ごとに話が進んでゆくタイプらしく、その章は4章まであるようです。そして1章ごとに 時代がかなり進むみ、最終的には現代までいくらしい。
 そしてまずは『オープニング』を見ますが、本編スタート後にちょっと後悔することとなる。なぜなら、オープ ニングはゲーム本編を始めれば自動的に見られるからでした。まあよくあることです。

 で、このゲームは心理描写に音声がつくのですけど、その仕様に激しく違和感を覚えつつ、とにかく進めます。
 『わたし・・・生きてる?』と、謎の少女。
 おう。生きてると思うぞ。
 んー・・・でも、思っていることに音声がつくのはやっぱり違和感がありますよー・・・。
 例えば、郁未(MOON.)だって、あれはああだからそこあそこまでの感動があったわけですし・・・。(謎)

 まあいいや。
 それよりも謎の男(この章の主人公?)のほうが違和感バリバリだ。
 それ自体は別にいいのだけど、途中で選択肢の出てくるところが嫌。
 だって、私に素直な選択肢を選ぼうとすると、それは絶対に『この謎の男が選びそうにもない選択肢』 なんですのもの。
 だから私、自分がどうしたいかではなくて、『客観的に見て違和感のない展開』になるように選択肢を 選んでゆくことにしました。だからかなり見捨ててますよ。
 まっ、それがこのゲームの進め方なのかもしれませんけど・・・。

 あぁ・・・しかしこの謎の男って嫌だなぁ。
 時代が時代なのでそれは仕方ないのだろうけど、それにしたって嫌です。
 ユーザーにそう思わせることが狙いなのならそれはお見事ですけど・・・それにしたって嫌です。
 私は思うのですけど、最初の方に殺されは父と娘の、その父の事を考えるとちょっとシンミリモードに なってしまいます。
 謎の男よ。お前がどんな過去を生きてきたかはこの際どうだっていい。ただ、そこにいた父と娘を殺した は事実だ。
 私はね・・・目の前で娘が殺された、その瞬間の父親の気持ちを考えると本当に切なくなるよ。

 まだまだあるぞ。
 謎の男が蛇に噛まれて危ない状態になったとき、謎の男は謎の少女対して『助けようって気にはならないの か』というようなことを言った。
 私は笑ったね。命乞いする親子を平気で殺してきたようなやつが『助けろ』なんて単語を発したのですよ?  これは笑いどころさ。
 もう嫌。こんなやつ嫌。
 あーもしかしてこう思わせることが狙いなのかー。
 というか、そうであることを祈る。

 いやー、申し訳ない。もう一つだけ。
 謎の少女の過去に対して、謎の男は『同じように辛い過去を・・・』というようなことを思っていました。
 ほほぅ。お前、自分自身で自分の過去を『辛い過去』と言うのか。
 ふ・・・ふふふ・・・。命乞いする親子を平気で殺してきたようなやつが、自分自身の過去に対しては 『辛い過去』という扱いをするのか。
 ・・・もうほんと嫌。こんなやつ嫌。
 そうとも。今の時代に生きる平和な私にしてみるとこんなやつ嫌です。
 仕方ない。時代が時代なのでこの男の行動もそりゃあ仕方ないことだ。けど私はどうも・・・。

 なんというか・・・半端なところが嫌です。
 ずっと最初の雰囲気でいってくれていれば『そういうもんだ』と思うこともできたのですけど、 後半になるとなにげに和んでいますので、その辺りがなんだか・・・

 っというわけで『第一章』をクリア。
 色々と嫌でしたけど、全体としてみればそこそこに良かったです。
 ・・・・・。
 ・・・・・。
 なんでやねんって、そんな突っ込みが入ってきそうですが・・・いやほんとに、そこそこに。
 そう、先は長い。次の章もがんばろう。
4/25(水)
 まずは修正。
 昨日は『4章まであるらしい』と書いてましたけど、実はよく分かりません。5章まであるというような 話をチラリと聞きましたので、実際にクリアしてみないとなんとも言えませんです・・・。
 それから『セリフ以外にも音声が付く仕様』ですが、それは1章目だけでのことだったようです。 そう考えるとそれもいいかなって思えてきます。今から考えると、それはそれで雰囲気でてました しね。

 さて2章です。
 頼人さん(この章の主人公?)は、1章の時のやつに比べるといいやつです。
 いいやつ過ぎ。
 兄が二人いるようですけど、その兄達よりはるかにいいやつだ。
 そうともそうとも。

 で、その頼人さんがある場面で、『秘密を教えてもらうと、より親密になれたようでうれしい』という 少女に対して、『でも、守らなくてはいけない責任まで背負わされるから・・・』というようなことを 思っていた。
 わー。いいやつだぁ。
 感動的にいいやつだぁー。

 そして『いじめられっ子は、虐められるとわかっていて何故ついてゆくのか』という問が出された。
 んー・・・そりゃあ私には分かりません。しいて言うのなら『日常になってしまったその行動を 止める勇気がないから』でしょうか。
 ですが・・・ゲーム中で語られた答えは全く違うものだったり・・・。(謎)

 で、生け贄ですよ。
 私は幸せなんて人それぞれだと思っている人ですから、ラストの頼人さんの行動は嫌です。ここまでが いい人だっただけにこの差は激しいです。まっ、気持ちはわかるけどね。
 『細工されていたことを実は知っていた』ということに関して私は、細工されていたのだろうと予想はしていた し、そうだとすればおそらくそのことに気づいていたのだろうと思っていましたので、ゲームの展開としては それほどビックリでもありませんでした。

 っというわけで2章をクリア。
 ゲーム全体としてみた場合にはまだまだ謎ですけど、これはこれでおもしろかったです。

 最後におまけ。
 『えへへ』というセリフにちょっと突かれました。とりあえず可愛いです。
4/26(木)
 第三章です。
 まずいきなりスバラシイね。
 姉と妹の会話です。こういうなごなごした感じがたまりません。
 私はしみじみ思います。姉の視点でお話を進めたい・・・。
 そう、この章は妹の視点でお話が進んでいるようなので、私はそんなことを思うのです・・・。

 さて、姉が『やっぱり家族が大切』というような話をしたとき、妹は『お父さんとお母さんだって元々は 他人だったじゃない』と返したのですけど、そこで姉は『確かにそうだけど』というような事を言っていま した。
 うん。そりゃあ確かにそうかもしれませんけど、けど姉と妹にとっては最初から『お父さん』と『お母さん』 だったわけですから、そこで『お父さんとお母さんだって元々は他人』というのは少しおかしくはないだろうか。
 どうだろう。

 それからそれから、最初は良かった雰囲気も中盤からおかしくなりはじめる。
 具体的に言うと姉が変わってきてしまったのですよね。
 ただ私は、けど姉を信じております。もしかしたら、ここで『嫌な姉だな』と思う人もいるかもしれない。 けど違うのだ。ゲーム中にそれと分かる描写があるわけではないのですけど、とにかく、私は姉を信じて います。
 がんばれ。姉。

 そのとき妹はというと・・・。
 『今のお姉ちゃんなら平然とわたしを殺せるだろう』とか『形見を悪用する』だとか、なにやらとんでもない 事を考えています。
 そう、ここで重要なのは『考えている(この章は妹視点で進んでいます)』ということで、ついうっかり 口に出してしまったことではなくて心の中で思っていることだということです。
 つまり本気です。
 姉はわかりません。口ではああ言っていましたが実際はどうなのか・・・分からないのです。まあもちろん 私は信じていますが。
 しかしこの妹はなかなか物騒です。口では『私が悪いの』とか言っておきながら心の中ではそんなことを ・・・。
 (注・ちょっとひねくれた考え方です)

 それにさぁ・・・妹さんよ。姉妹の事情をべらべらと他人に喋るなよ。
 助けて欲しいのは分かる。
 同情して欲しいのは分かる。
 味方が欲しいのも分かる。
 けどそれはいけない。そう簡単に家族の事情を喋っちゃいけませんよ・・・。
 (注・ちょっとひねくれた考え方です)

 男。
 この人もちょっと物騒です。
 死にたいと思っている妹をみて『死に追いやるほどお姉さんなのか』と。
 キサマはアホか。死にたいと思っているのは、妹が勝手に思っていることだろうが。姉のことを悪く言うなよ。
 (注・ちょっとひねくれた考え方です)

 けっきょく、姉は救われませんでした。
 こういう展開は私も予想していませんでしたので、ちょっとショックです。
 私は思うのだけど、きっと姉は、男を取られそうになったことよりも妹を取られそうになったことの方が 嫌だったのだと思います。妹と男が結ばれてしまったら、妹は妹ではなくなってしまうような気がする。 けど私が結ばれてしまえば妹は妹のままでいられる・・・と。(謎)
 信じています。
 私は姉を信じています・・・。

 第三章、クリア。
 全体としてはまだ分かりませんが、章ごとに個別の評価をつけるとしたらこの章が1番ですね。
 ちょっとだけ、Kanonの頃を思い出しましたよ。(謎)
4/27(金)
 第四章です。
 やっと現代です。
 と、思いきや・・・ちょっと特殊な進みですね。(謎)

 さてホワイトボードです。ヒロインの娘は喋れないらしく、会話はホワイトボードで行われるのです。
 そしてヒロインの娘が書いたことをこの章の主人公(?)が読むことによって会話が成立しています。
 しかしながら本当に主人公が『読む』ので、その辺りが少し嫌です。このゲームもけっこうよくでき ていると思いますので、どうせならその辺りにもこだわって欲しかったです。
 つまり、実際にホワイトボードに文字を書くのです。立ち絵のホワイトボードに書くのですよ。容量は 増えるでしょうけど、この章のみでのことですしやろうと思えばできないこともなかったと思います。
 そうなれば革命が起きていたに違いないです・・・。

 『生きていることが楽しいか』というような問が出た。
 うーむ。これまた難しいですね。
 『楽しい』という概念が私の思考とは少し違うのですよね。私は幸せのために生きている人ですが、かと いって『生きていることが幸せ』というわけではない。もちろん『幸せだから生きいてる』というわけでも ない。
 とりあえず・・・今は幸せですけどねー・・・。

 っというわけで四章はクリア。
 やはり三章の印象が大きかったせいか、この章はフツーに見えてしまいます。
 よくできていますし、面白いです。けど何かが足りない・・・そんな感じです。

 ちなみに『次』はありました。
 最後までがんばりましょうね。
4/28(土)
 これで最後ですね。
 ・・・・・。
 うん。違和感なく進みます。
 正直な話、こういう途切れ途切れな展開はあまり好きではないのですが、このゲームに関してはそれもいい かなって思えてきます。

 で、クリアです。
 いやいや・・・特にこれといって突っ込みどころはありません。
 面白かったですよ。はい。
 けど泣けるかどうかっていうと話は別です。
 人によっては泣ける話なのかもしれませんけど、私には、どうもストレートすぎてダメでした。
 そりゃあ『加奈』では泣きましたさ。でもこういう感じはちょっと違います・・・。
 私は、お話的なものではなくて雰囲気的なもので泣けたらそれが1番いいと思うのですよ。

 んー・・・泣けるかどうかはともかく、もうちょっと『なにか』があればこの銀色も随分とよくなったと 思います。
5/24(木)
 約1ヶ月の時を経ておまけを。
 ・・・
 ・・・・・・
 うん。短い。(汗)
 思っていたよりもずっと短い。こんなんなら、最終章をクリアしたその日にやってしまえば良かった。
 と・・・とりあえず、和泉の水着姿には満足でした。

 以上です。
 CGが1枚抜けているような気がしてそれか非常に気になりはしますが・・・まあいいです。
 これにて『銀色』は終了〜。
 さーて、次のパソゲーは『みずいろ』かなー?

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