書き・1998/3/22
修正・2000/5/3
MOON.
ストーリー キャラ 音楽 システム、操作性 それ以外のなにか
80
75
99
60
100

音楽/CD 音声/なし 修正ファイル/あり

ネタバレな語り プレイ日記(ネタバレあり)
 ストーリーとか・・・
主人公は天沢郁未。母を失って、そしてなにかに縛られて、そんな自分との戦いのために郁未は とある宗団に潜入する。母が生前に身を置いていた、その宗団に・・・・。
その宗団での生活はとても辛いものだった。今まで見てきた、その過酷よりも過酷な、そんな生活 だった。

まあ簡単にいうとそんな感じ。
でもこのゲームの凄いところはこんな所にあるのではなく、もっと深いところにあるのです・・・。

ゲーム進行は、その宗団の日程に従って行動しますので基本的には同じことの繰り返しなのですが・・・ とくに単調というわけでもありませんので、それは気にならないでしょう。
というよりも、その繰り返しがむしろ良いです。
キャラ別の攻略などというものは存在せず、基本的には1本道です。

 曲とか・・・
良いです。このゲームの良さの内、その半分以上は曲にあるのだと思います。ゲームの雰囲気には 合っているし、違和感なくすっかり溶け込んでいます。

そしてその曲の中の1つに、「あかあさん」という名の付いた曲があります。そうこれです。この曲こそが MOON.の全てです。MOON.がここまで良いのはこの曲があってこそです。
曲・・・曲として「良い曲」というような感じではなくて、それそのものの存在がすでに良いのです。ゲーム 中にかかるとそれだけで感動ですし、CDプレイヤーで聴いてもやっぱり感動です。
某Kanonなどは全体としては1番好きなのですが、この曲を超えるようなものはありませんでした。
「おかあさん」。タイトルからしてすでに意味深な、そんなこの曲を超えるような曲がない限り、MOON.を 超えるのは難しいでしょう・・・。
もちろん1度クリアした段階でのことですから、何もないところでそれだけを聴いていたらわかりません でしたが・・・。
(まだ未プレイの方でも、1度クリアすればそれがどの曲はわかるはず・・・)

 システム、操作性とか・・・
なんだか世間ではかなり評判悪いようなのですが、私は気になりませんでした。あの独特のウインドウ もけっこう気に入っていますし、キーボードに対応していない移動も・・・とくに不便だとは感じませんでした。 私は、フツーだと思います。
ただ、コレは私が惚けていただけなのでしょうが、セーブ画面の使い方がわからなかったのはー・・・すこし あの画面が見にくいのかも・・・。

 なんかいい場面、キャラとか・・・
郁未がいいです。母と、そんなおかあさんのことが大好きな自分のためにがんばる郁未。その郁未が 良いです。
私的には、こういうゲームで重要なのは主人公の性格だと思っていますので、その点でいくと郁未は最高です。 とある場面で郁未が泣いたとき、私も泣きました。
このゲームは郁未のことが好きになれればかなり超絶になりますでしょう。
はぁ・・・いくみー・・・。

全体としても、今まで出会ってきたどのゲームにもなかったようなそんな感じの雰囲気が漂っており、 これがまた良いです。
確かに荒削りになところもありますが、つまりはそれさえも全然気にならないほどに良いのです。


 ここから先はネタバレです〜。





 クラス分けについて
他のレビューなどを読んでいてたまに目にするのですが、「郁未より由依のほうがAクラスなのでは・・・」 というような考えがあるのだ。
そこで、私はここではっきりとフォローしておきたい。
他人がどう感じているかは別として、とにかく郁未自身が負った痛みはAクラスだったのだ。ゲーム中にはそれほど 気にしなかった私ですが、言われてみればたしかに由依の方が痛げである。しかしそれは第三者の視点から 見た場合における感覚であり、本人が感じている痛みがどれくらいかなんてわかるはずもない。
するとここで「じゃあなんであの部屋でAクラスに格付けされたのか・・・」という疑問がわいて出てき そうではあるが・・・なにせあの部屋です。それを気にしてはいけない・・・。
とにかく、郁未はおかあさんのことが大好きだったんです・・・。

しかしだ・・・「友里さんがCクラスってのも・・・」と言う意見も目にした。
なるほど。これは少し悩むところである。7日目に友里さんが回想する場面では本気で泣いたし、なんだか その気持ちも痛かった。
・・・でもCである。
これはきっと・・・少年にも「そんなことで・・・」というようなことを言われていたことから想像するに、 やっぱりあの施設的にCなのでしょう。少しキツイ言い方をすれば、友里さんの場合は自分自身の気持ちの 持ちようで何とかなったような気もしますしね・・・。

 マウスな移動について
たまに「キーボードに対応していないのがダメダメだ」というような意見を目にするが・・・まあ確かに ・・・言われてみればそうかもしれない。私は面倒だとはおもいませんでしたが、まあその辺は人 それぞれだ。とくに反論することはない。
・・・と、思っていたそんなある日。タクティクスの掲示板にて「あれは、あの面倒で単調な移動をチマチマ 繰り返している間に郁未とシンクロしていくのです」というような意見を目にした。
私は・・・私はもう感動したね。嘗てない衝撃が走りましたよ。そんな考え方があったのかと。
しかし思い返せば・・・例えば少年の足枷を探しに降りてゆくとき。私的な進み方を少し詳しく書きますと、 しっかりと「カチッ、カチッ」という具合に進めていたものでした。おそらくは郁未も急いで走っていた 訳でもないでしょうからね。それにかなりの緊張感やドキドキ感を感じたものです。
・・・が、これも「マウスな移動は・・・」なんて言っている人にとっては面倒な作業になのでしょうかね ・・・。

っというわけで、その「あれは、あの面倒で単調な移動を・・・」と言っていたあの方に感謝。ありがとう。








6/3(土)
 急にMOON.がやりたくなってきてしまい・・・やる。
無理に我慢しても仕方ないですし、やはりやりたいときにやるのが1番でしょう。
一応は前回のプレイから1年とちょっと経っていますので、まあ記憶も適度に薄れていることでしょう。
っというわけで、部屋の電気を消す。(笑) 現時刻は18時45分。外は微妙に明るいですが、まあ 30分もすれば暗くなります。
さて、オープニングの回想でで少しうるるっとしつつもスタートです。
・・・・・。
そして暗くなった。

>1日目
 うーむ。由依のオルゴール話はあいかわらず深い。・・・っというよりもほぼそのまんまだし。
戦場で記憶を取り戻してそれで「もう手遅れなんです」、と・・・うぐぅ。(謎)

郁未はあいかわらず良いね。(爆)
なにはともあれ良いよ。MOON.の良さのうち、その半分は郁未でしょう。
クラス分けの場面なんか、かなり好きな感じです。
やはり郁未は、そこいら主人公とは格が違う。

>2日目
 この日から訓練が開始される。ELPODはありませんでしたがMINMESがありました。
んー・・・やはり曲がよいです。
・・・帰ろう。(謎)

んで、少年がなにげ「おかえり」と言ってくれるのが高ポイントです。
郁未は全然意識していないのでしょうが・・・でもこの時点からすでに日常が始まっているのだよね。(謎)

>3日目
 少年が不可視の力を発動させる。(爆)
・・・まあそれはともかく、あのプロフィールは本物なのですよね。
えーっと・・・実は私、郁未の誕生日を意識した年がありませんでした。(滅) 初回プレイは97年の 11月でしたから、それから3回はチャンスがあったというのにねぇ・・・。
来年からはちゃんと祝おう。

・・・・・。
うーん。だから由依のMINMESで「おかあさん」を使っちゃ駄目だって・・・。(汗)
6/4(日)
 今回はなぜにリニューアル版でなくて通常版なのかといいますと、それはもちろんラストのあの真実を確認する ためです。「たったアレだけのために・・・」とも思われてしまいそうですが・・・でもアレは重要でしょう。
それに、私的には通常版の多重ウィンドウもお気に入りですしね。
ちなみにデモは見ていません。私は元々、デモはクリア後に見た人ですので、今回もそれで行こうと思っています。 ・・・まあ、そんな人生もまた一興です。(謎)

>4日目
 可もなく不可もなく。(汗)

>5日目
 MINMESは泣く。(爆)
いやー・・・なぜかくるよね。
この日は前回のプレイでも泣けましたけど、その記憶がわりと鮮明に残っていたので変に意識してしまう のではとも思っていたのですが・・・くるときはくるのですね、やっぱ。

由依のMINMESとその後の回想はちょっとだけ感動。
MINMESの曲に「おかあさん」が使われていることにはあいかわらず納得できませんですが、それを 差し引いてもやはり感動です。
友里さんの気持ちを考えるとなんだか・・・うぐぅ。(悲)

>6日目
 C−188がロスト。
私は当然由比に会い、ちゃんとB連へ戻るよう言っておきました。たぶん、フツーにプレイしている分には 会わずにクリアなんていうことはないでしょう。
そういった意味では、初回プレイで由依に会い損ねたのはラッキーでしたね。(謎)

そんなわけで、「痕」のあのシステムには少しだけ好感が持てます。(謎)
6/5(月)
>7日目
 友里さんです。んー・・・前回ほどの衝撃はありませんでしたけど、また違った意味で衝撃を受けました。

あと、葉子さんとの会話がなにげに感動です。
なんだか安らぎな感じです。
ありがとう、「葉子さん」。(謎)

そういえば・・・ELPODで郁未に口でしてもらっていたやつがなんかムカツク。(爆) 後に登場する 郁未に最後までやられちゃうやつはいいが、こいつはなんかムカツク。
・・・なんだよ、おまえは・・・。(滅)

>8日目
 由依の笑顔に感動。
施設の管理体制にはかなり疑問を感じてしまうところですが・・・まあそれは言わないお約束。(笑)

それと、郁未にとって日常のうちのその一つが終わりを告げる(この時点で郁未には自覚がありませんが)。
そのシーンもやっぱり感動。心に残る名場面の内の一つでつね。
まっててね、葉子さん。(謎)

>9日目
 MINMES(あいさつ)が深い。
んー・・・少年って、2日目からすでに「おはよう」とか「おかえり」とか声を掛けてくれていますが、 その真意・・・というか、ズバリ少年の視点から郁未を見てみたい気がしますね。
少年が郁未と出会ったあのとき、いったいどんなことを考えていたのか・・・気になるところです。
・・・少年。
日常・・・。(謎)

そして高槻も登場。
うーん。あいかわらず滅爆ったやつだ。
近くにいると嫌なやつだけど、格ゲーとして使うのならこついだよな。(謎)
6/6(火)
>10日目
 MINMES。母を迎えに行く。
そしてそれと同時に、私は思う。
・・・わ・・・私も行きたいっ!(爆)
長森ファンが「長森」に行くように、私は「中崎町」に行きたいっ!

ELPODではドッペルとしちゃう。
うーん。いい絵だ。(爆)

>11日目
 地下通路での晴香の回想って・・・なんだか薄くありません。(汗)
んー・・・わかりやすくはあるのですが・・・なんだか微妙に違う感じもしますね・・・。

良祐が晴香を抱きしめる場面はあいかわらず凄いね。
・・・なんかちょっと慣れたけど。(謎)

さて、この日から自分の部屋で食事をとることになったわけですが、今そこで少し面白いことをやってみま して・・・そして起きました。
安息室で休んだ後に食堂へ行き、そこで食事を受け取ってからELPODで今後のアドバイスを聞きました。
うーん。担当者はトレーを持った郁未のことをどう思ったのでしょう。(笑)
んで、そこから自分の部屋に戻る途中で巡回員に出会いました。(爆)
おぉ・・・巡回員はトレーを持った郁未のことをどう思ったのだろうか・・・。

>12日目
 MINMES(母と語る)が感動。

しかし・・・この辺りは1日が早いです。今回は3日進めるのに1時間と少ししか掛かりませんでしたね。
6/7(水)
 今回でクリアです。
16日まで進めて、後は明日にしようかとも思ったのですが・・・ここで途切れさすのも違うような気が しましたので進めてしまいました。
理想としては、昨日の段階で14日まで進めておくべきだったかも・・・。

>13日目
 ELPODで祝福を受ける。
でも私はだまされないぞ。
そう、嫌いなのは自分なんだ。(謎)

>14日目
 朝。起きると少年が居なかった。
・・・でも・・・何処かに出かけていただけらしく、数分後には部屋にもでって来た。
朝っぱらから切ない感じだ。

MINMESを終えた後の昼食。
食欲はなかったが、それでも自分の部屋で食事をとる。
少年と、一緒に・・・。
・・・・・。
・・・なんだか、この日は常に切ない。(謎)

ELPODは休息日。
休息を取り終わったらすぐに自分の部屋へと戻る。
そしてたわいもない話をする。
本当にたわいない話だ。
移りゆく季節の中の、ありふれた日常の話・・・。
・・・・・。
はぁ・・・ホントに切ないやね。(謎)

ってなこんなで晴香がくる。
もちろん、一直線に自分の部屋へと戻りました。

>15日目
 晴香を探しに行って食堂に入ったところで少し感動。

最後の家族ごっこにはもっと感動。
前回ほどの衝撃ありませんでしたけど、でもキたね。
・・・っというよりも、前回が凄すぎました・・・。(汗)

>16日目
 少年との会話でも感動。
なんか、ぐぐぐってくるものがあるね・・・。

>それ以降
 物語はサクサクッと進みます。
MINMESで少年に出会って、そして「ありがとう」と言って・・・。
本能に従って声の主の元へと赴いて・・・。
ドッペルに助けられて・・・。
葉子さんと戦わなくちゃいけなくなって・・・。
でも葉子さんの止まっていた時間は動きだして・・・。
そして・・・やっと気づいた本当の目的を果たすためにあの場所へと向かう・・・。
・・・。
・・・・・・。
感動。(うるるる〜)
でもこの辺りを進めていてしみじみと思うのは・・・「もう一つくらい曲が欲しかった」ということですね。 由依のMINMESのことも考えるとあと二つは欲しいところですが、贅沢は言わないのでせめてあと一つ は欲しかったですねぇ・・・。

そうっ! そしてあの謎も解けましたっ!(1999/4/12の日記を参照)
やはり最後のあの場面にはそれなりに間がありました。
タクティクスのホームページに修正ファイルがないところを見ると、はやりR版のあれは仕様だったので しょう。
パソコンのスペック的な問題も考えられますけど・・・でも少なくとも私の環境ではそうなったわけです。
・・・・・。
うん。MOON.はやっぱり通常版だよな。(謎)

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