みゅ〜♪SS 『HOME ALONE』 作・雀バル雀
ぴんぽ〜ん
とたとたとた・・・・ガチャ
「こんにちは、ホーラ化粧品です。あら?(あちゃー、ガキは苦手なのに・・・)」
「・・・・・・」
「こんにちはー、お嬢ちゃん。おかあさんはいるかな?(落ち着け、マニュアルどおりにやれば大丈夫よ)」
「・・・・・・」
「どうしたのかな?(ちっ・・ぼけっとしてんじゃねぇ!さっさと、かーちゃん呼んで来いよガキ)」
「・・・・おばさん・・・だれ?・・・」
「お!・ね!・え!・さ!・ん!は、怪しい人じゃないのよ。ちょっと、おかあさんとお話があるの。呼んで来て
くれないかなー?(だ、誰がおばさんよ!アタシはまだ20代よ!)」
「・・・・・・」
「イイ子だから、お・ね・が・い、ね?(く〜〜。早く、かーちゃんつれて来いよ!)」
ふるふる
「・・・・・・(このクソガキぃ・・・・落ち着け、私はプロなのよ)」
「・・・・・みゅー?・・・」
そろ・・・がしぃ!
「(子供は警戒心が強いからなぁ。ここはモノで・・・・・って!?)ぎゃああああ!」
「みゅー♪」
「か、髪ーーーー!!!引っ張るなーーー!!・・・・こんがきゃあ!!!・・・・・はっ!?」
「・・・・・・・・」
「じょ、冗談よ。ね?(ヤバ!昔の口調でつい・・・・うわあ、泣くなよー・・)」
「う・・・うぐっ・・ううう・・・」
「あわわ、いい子だから泣かないで、ね、ね・・・・そうだ!これあげるから、ね?ほら、『ホーラー君』だぞぅ、いいでしょう」
「・・・・みゅー♪」
「(ふう・・・泣き止んでくれた・・・こんな玩具ぐらいで喜ぶなんてしょせんはガキね。ちょろいわ)」
「みゅ!みゅ!みゅ!みゅ!」<気分は上々>
「よかったわね、お嬢ちゃん。・・・さあ、おかあさん呼んできて、ね?(ふう・・やっとね・・)」
ふるふる
「・・・・・・・こんがきゃあ!!ホーラレディ嘗めとったら、終いには、いてまうぞコラぁ!!・・・・・・あ!?」
「・・・・・・」
「・・・じょ、冗談よ、ね?、ね?」
ふるふる・・・・がちゃん!・・・カチッ(戸を閉めて、鍵をかける音)
「お、お嬢ちゃん・・・ちょっと〜〜〜」
 
「ただいま〜、繭。いい子にしてた?」
「うん!」
「知らない人が来ても、開けなかったわよね?」
「うん!」
「ふふ、偉いわね。・・・はい、お留守番のご褒美。てりやきバーガーよ」
「みゅー♪」
 
<その日の夕食・・・>
「あなた、今日は繭が一人でお留守番しててくれたのよ」
「みゅー」
「そうか、偉いぞ繭!でも、ホントに大丈夫だったのか?」
「あなた・・・もう、繭を甘やかさないって決めたじゃない。前とは違って繭も成長したのよ。ね、繭?」
「みゅー!」
 
だがその後、『知らない人が来ても開けるんじゃありませんよ』という忠告が全く守られなかった事実が、
繭の持つ『ホーラー君』から判明するのであった・・・
 
大人への道は・・・・まだ、遠い。
   
  <おわり>
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こんにちはです。雀バル雀です。
これは、ふぉるんさんのHP「ONE補完委員会」で書いたヤツの改訂版です。
って言ってもあんまり変わってないですけど・・・
 
正直、あまりイイ出来ではないんですけどね・・・好きなんですよ、コレ。
ホーラレディのお・ね・え・さんが、なんか気に入ってます。
 
それでは・・・、できれば感想くださいね。                                         〜終わり〜


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