飲精SS もっとマニアックな男
 彼女は思っていた。自分の体に流れる血液の中にまでも精液が
混ざってしまっているのではないかと。
 吐く息も精液の匂いがするのではないかと。
 まだまだ幼さの残る、笑顔の似合う少女は、今日もそんなことを
思いながら学校への道を進んでいた。
 「さくらちゃ〜ん。おはよー」
 後ろから声がした。
 彼女、さくらは、呼ばれて後ろを振り返る。
 後ろから、大きく手を振りながらかけ寄ってくる一人の少女。
 「うんー。おはよーっ」
 さくら振り返ったままで挨拶を返す。
 さくらには、その少女の腰くらいまである黒髪が、朝日に揺れて
きらきらと輝いて見えた。
 それがなにか、さくらは悲しかった。

 そんな日の給食の時間。
 「うはー。給食に『そーめん』てーっ」
 給食係の男子生徒が叫んでいた。
 しかしここに、心に悲鳴をあげる女子生徒が一人。
 さくらだった。
 さくらは3時間目の休み時間、ある男子生徒から、あるビンを渡されていた。
 その男子生徒は『飲むんじゃないぞ。今日の給食はそーめんだそうだからそれに
かけて食うんだ』と、そう言ってさくらにビンを渡していた。
 ビンの中身が精液…学校の男子生徒達から集めた精液だということは、さくらには
もうわかっていた。
 中身は150ミリリットルくらいあるだろうか。
 その精液をそーめんと一緒に食べろと言うのだ。
 そしてさくらはこういうのが1番嫌だった。
 これまで、牛乳瓶いっぱいの精液を飲まされたこともあったし、精液で作った
氷をカキ氷にして食べされられたこともあった。
 でもこういう…食べ物に混ぜるというものが、ほんとうに嫌だった。
 「ぜってー、手抜きだ」
 給食係の男子生徒いまだ叫びながら、パック入りのそーめんを配ってゆく。

 「いただきまーす」と生徒全員で言ったあと、「いただきます…」とひとり、
つぶやくように言って、カバンの中にしまったあのビンを取り出すさくら。
 配られたそーめんのパックを開きお椀にうつす。
 くしゅくしゅとある程度、箸でかき混ぜた後、ビンのふたを開け、そーめんの
入ったお椀にその精液を流し込んでゆく。
 どろりと、まだ粘っこさの残る精液がビンから流れ落ちてゆく。
 「あれ? さくらちゃん、給食のめんつゆ、使わないんですか?」
 隣の席の少女。朝、挨拶を交わした少女が、ビンの精液をそーめんにかける
さくらの姿を見て話しかけてきた。
 「ええ!?」急に話しかけられたさくらは一瞬、ビクリとしたが、そのまま
ビンの精液をそーめんの入ったお椀に入れ続け、間もなくしてすべての精液を
入れ終えた。
 「あっ。うん。自家製なのっ。今日、給食でそーめんだって言ったらお母さんが
作ってくれて…」
 「そうですかー。でも変わった感じですねー。白くてとろとろしているような感じ」
 「うっ、うん。とにかく食べようよ」
 さくらは会話らしい会話もせず…精液と混ざったそーめんを箸で口に運ぶ。
 『音たてて食べろよ』あの男子生徒はそんなことを言っていた。
 それを思い出し、さくらは細いめんに精液のよく絡んだそーめんを啜った。
 ずずずっ…ずりゅ…
 嫌な音がした………ような気がした。
 「うっ…うええ…」
 周りに気がつかれてはいけない。さくらはそう思って声を殺そうとしたが、
それでも、あまりの嫌な食感に声を漏らす。
 そーめん自体には味がないことが幸いだったか、思ったほどつらくはなかった
のだが、それでも辛いことには変わりなかった。
 もう一口、精液に塗れたそーめんを啜る。
 咀嚼するとさらに辛さが増したので、もうそのまま飲み込むしかなく、
そうなるとだた精液を飲み込んでいるのと変わりなかった。
 そしてめんが混ざることによって飲みづらく、喉越しも最悪だった。
 ずっ…ずる…ごくり
 噛まずに飲み込んでいるので、周りにも『ごっくん』という嚥下音が
聞こえるほど喉が動いた。
 そのことがさくらにもわかり、一瞬、ためらうが、それでも全部食べきる
しかないことをわかっていたのでまた次の一口を口に運ぶ。
 (うええ…。いやだよぉぉぉ。なんでこんなに、せーえきなんて…)
 ずる…ごっくん
 (まだこんなに残ってる…。ううっ…。はうっ)
 ずずっ…うっくん
 (もういやだぁ…。おなかの中、気持ち悪い…)
 心の中は悲痛な叫びでいっぱいになった。
 それでも食べるしかない。
 目の前の、食べ物とはとても言えないようなそれをさくらは食べ続けた。
 「ううっ…」
 はやり声も漏れた。
 にゅるりとし食感が吐き気を促した。
 それでもさくらは、ただ食べるしかなかった…。

 めんのなくなったお椀を口につけ、そのまま傾ける。
 お椀の底に残った精液がさくらの口内に流れ込む。
 そして口内に精液を溜めたままお椀から口を離し、そのまま目をぎゅっと瞑って
一口ですべての精液を嚥下した。
 「はうぅっ。…ごちそう…さまでした」